2008年06月17日

関大建築設計製図D 「地区再生」 第11回 中間発表会 2008/06/17tue-18wed

関西大学 工学部 建築学科 3年生 建築設計製図D 
 火曜日 3・4・5限 (13:00-14:30, 14:40-16:10, 16:20-17:50)

2日に分けて中間発表会を行う。 フィールドワーク調査発表会の時は、学生の発表に対するツッコミや議論はあまりなく、教員の参加状況も良くはなかったが、今回は中間ということもあって、かなり活発な議論がなされた。教員参加状況もほぼパーフェクト。

6/17(火) 13:30-16:30
 1.樫本スタジオ(3チーム) 2.ムーサススタジオ(2チーム)
 3.末包スタジオ(4チーム) 4.西澤スタジオ(3チーム)

6/18(水) 13:30-16:30
 1.馬場スタジオ(1チーム) 2.岡スタジオ(4チーム)
 3.藤田スタジオ(3チーム) 4.宮崎スタジオ(4チーム)

MEMO
 課題は、あくまでも「対象地区(約2.5km x 2.5km)の問題を発見・分析し、その再生計画を具体的に提案せよ」なのだが、発表内容の多くは「対象地区内で敷地・計画地を(どちらかというと恣意的に)探して、そこの特徴を調べて、何か提案しようとしています。」といった報告であった。 

 この地区を再生するには、なぜ、この場所を、このように活用するのか、という基本的な説明が抜けているので、いったい何のためにその提案をしているのかよく分からないし、かろうじて説明を試みていても、A=B & B=C よって A=C といった分かりやすい論旨展開にはなっておらず、「なるほど!」という納得感が伴うものは少ない。 原因は下記のようなものではないだろうか。

・「課題」を忘れてしまう。
 これは、よく起こることで、何も学生だから忘れてしまうという訳ではない。 プロジェクト途中では常に「解かれるべき課題は何か」と問いかけ続ける強さが必要である。 

・自分達自身の言葉で語れていない。
 この課題はスタジオ制で運営されているため、各教員のテーマ・問題設定がまずあって、そこから彼らの課題に対する取り組みがスタートしている。 学生自身が自分で考えようとしないと、単に教員の言葉を受け売りしているだけの希薄なプレゼンになってしまう。 自分の頭で考えて、自分の言葉で表現することが肝要である。

・難しい。 
 とは言うものの、ある地区の問題を定義して、その解決策を提案するなんて、そう簡単なことではない。 特に、この地区は目に見えて重大な問題を抱えているわけではないので、なおさらである。 要は、上記のようなことに留意しながら、楽しく素敵な未来を描きましょう、ということだと思う。

投稿者 Kohei_Kashimoto : 2008/06/17 Tue 20:22

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