2008年05月30日

関大建築設計製図D 「地区再生」 第8回 2008/05/27 tue

関西大学 工学部 建築学科 3年生 建築設計製図D 
 火曜日 3・4・5限 (13:00-14:30, 14:40-16:10, 16:20-17:50)

13:00-14:30
 ・オープニング 
 ・スケジュール&作戦検討 (各グループ毎)
14:40-17:00
 ・再生計画を提案する。(1)  「言葉」だけで再生計画を提案してみよう。 (個人個人)
 ・小話(レクチャー) by KK (Urban Design Memo / プロジェクト事例紹介)
17:00-19:00
 ・次週までに何を行うべきか? (各グループ毎)


さて、後半戦の地区再生計画提案に突入。  
前半戦は、スタジオメンバー全員の14人がで一丸となって行動していたが、後半戦は5-5-4人の3グループに分かれて行動する。

●再生計画を提案する。(1)
「『言葉』だけで再生計画を提案してみる。」という実習を個人単位で行ってみたが、予想以上に面白い展開を見せてくれた。 
 1.「一人ずつ紙に文字で提案内容を10~15案書き出そう」
 2.「それを友達に読んでもらって、日本語を直してもらおう」
という2段階を設定したのだが、第1段階では、みんな神妙な面持ちで静かに真剣に計画案を書いているようだったのに、第2段階になると、みんな、まずは複雑な表情を浮かべ、次に苦笑いし、最後にはケタケタと笑い出す始末であった。 

「他人の振り見て我が振り直せ」ではないが、自分で作文するだけではなく、同じテーマで書かれた他人の文章を読む方が、より効果的な学習になると思う。 いったん読者の立場に立たないと、文章を書く上でのポイントが見えてこないだろう。 

「再生計画を(言葉だけで)提案して下さい」という30分課題を練習問題的に行ってみたのだが、逆に言うと、言葉による説明がなければ、どんなに大量の模型や図面やパースを描いたところで、他者が理解可能な提案にはなりえないのだ。 野球やサッカーの選手が筋力トレーニングを行うのと全く同じ意味合いで、言語のみによる再生計画提案の訓練を残り6週間みっちりやっていこうと思う。 基礎体力ないのに(ビジュアル)テクニックばかり身につけたら怪我しちゃうもん。 
各チームの「再生計画提案 by 言葉」は以下に。

 チーム「TUKNN」 http://kashimoto.exblog.jp/8668611/
 チーム「3mgk」 http://kashimoto.exblog.jp/8670570/
 チーム「(仮称)P」 http://kashimoto.exblog.jp/8668605/


●小話
小話のつもりが長話になってしまった。もっとコンパクトにまとめねば。 
・Urban Design Memo
 『建築デザイン』と『都市デザイン』の違いについて。 「都市はツリーではない。」
 人口動態。 都市の外部環境。 絶対権力と民主主義。 
・プロジェクト事例紹介
 シンガポールの開発。
 KIP (Kampung Improvement Program / カンポン・インプルーブメント・プログラム)
 Le Corbusier, Plan "Voisin", 1925- / コルビジェ、プラン・ヴォアザン
 OMA, Mission Grand Axe, 1991 / パリ、デファンス地区再開発計画
 OMA, Yokohama Urban Ring, 1992 / 横浜アーバンリング
 Fumihiko MAKI, Goldi Structure, 1968 / 槇文彦、ゴルジ体
 OMA, Ville Nouvelle Melun-Senart, 1987 / ムラン・セナール新都市構想
 OMA, Tres Grande Bibliotheque (Very Big Library), Paris, Competition, 1989 / パリ国立図書館コンペ案
  
……。ちょっと詰め込み過ぎたかも。。 所要時間約1時間。 以下、MEMO。

■オープニング
 グループ分けの状況を確認、 提出物の変更の告知、 発表会・講評会のあり方について議論、
 フィールドワークのフィードバック(再確認)、 コントラスト→色調補正>レベル補正
 Field Work:A3調査報告書(PDF版)の完成

■スケジュール&作戦検討
 スケジュールの確認。 Q.戦略目標をどう設定するか?  Q.後半戦をどのように戦うか?


投稿者: Kohei_Kashimoto 2008/05/30 Fri 18:51 | コメント (0) | トラックバック (0)


2008年05月29日

エアコン内部クリーナー シュ!シュ!

ケミコート エアコン内部クリーナー シュシュ ¥1,260-
くうきれい エアコンファン洗浄剤 ¥2,428-

双方ともに東急ハンズ心斎橋店にて購入。 実演販売のにーちゃんのトークにのせられて買ってしまった。。 2つあわせて¥3,688-。 トータル1時間くらいの作業で、かなりきれいになり、独特な香りもなくなった。 効果もさることながら、DIYなので達成感あり。
ちなみに、ダスキンだと16,800円~。 

投稿者: Kohei_Kashimoto 2008/05/29 Thu 12:05 | コメント (0) | トラックバック (0)


2008年05月22日

関大建築設計製図D 「地区再生」 第7回 フィールド調査発表会 2008/05/20 tue

関西大学 工学部 建築学科 3年生 建築設計製図D 
 火曜日 3・4・5限 (13:00-14:30, 14:40-16:10, 16:20-17:50)

13:00-13:30 フィールド調査発表準備 

13:30-13:50 末包スタジオ発表 (4グループ)
13:52-14:12 宮崎スタジオ発表
14:14-14:34 藤田スタジオ発表
14:36-14:56 西澤スタジオ発表 (3グループ)
 休憩
15:10-15:30 ムーサススタジオ発表 (2グループ)
15:32-15:52 樫本スタジオ発表
15:54-16:14 岡スタジオ発表 (4グループ)
16:16-16:26 馬場スタジオ発表

16:30-17:30 各スタジオ ミーティング
17:30-18:30 教員会議


MEMO
・Presentation without Discussion.: 前半戦、急いでいたのか何なのか、議論なしの発表が淡々と進んでいく。  休憩時間にジェフリーと「なんじゃこりゃー」という話になり、各スタジオ・各グループの発表の後に質疑の時間をとるよう提案する。 結果、後半戦は質疑の時間をとれたけど、結局ツッコミを入れていたのは僕だけだった。 おーい、みんな議論しようよ。

・評価基準(各スタジオ・各グループ): パワポとA3報告書による発表を聞いて採点するわけだが、考えた結果、実測図の有無・種類・密度を重視することにした。 現実の都市の姿をありのままに描くことから学ぶことは極めて大きい。 もちろん、学生が「目的」を理解しているかどうか、「考察」があるかどうかも重要な基準である。 調査して考察しないなら、寝ていた方がまし。

・評価基準(個人): 自分のスタジオメンバーに関しては、各個人ごとの採点を行う。 評価基準は主に以下の3点。 リーダーシップを発揮していたかどうか、特筆に値する成果をあげたかどうか、チームに貢献していたかどうか。 

・国語力: 結局、最後は言語をきっちりと書く力が勝敗を分ける。 「考察」を深く行おうとすると、観察された事実を正確に記述することが必要不可欠である。 それらの記述は、スケッチ・写真・図面・ダイアグラム・言語・その他の形式で行われるのだが、「観察」→「考察」の考察そのものは基本的に言語で行われるため、観察段階での言語記述がいいかげんだと、ロクな考察が始まらない。 記述している文章が、客観的事実なのか、主観による感想なのか、を常に意識するところから始める必要がある。 


■各スタジオテーマ・調査内容・発表タイトル

末包スタジオ テーマ「際を溶かす」
 グループ1.『この町らしさを求めて』
 グループ2.『人と路地。-元町の実測調査-』
 グループ3.『子供たちの遊び場』
 グループ4."Downtown Affordability" 

宮崎スタジオ テーマ「風」
 水路・道路・地質・環境・旧西尾邸・古民家・寺院、 などに関する文献調査・現地調査 

藤田スタジオ 
 調査対象「西尾邸・旧吹田村の建物」

西澤スタジオ
 テーマ「保存(?)」
 グループ1.『UR片山公園団地』
 グループ2.『さつき障害者作業所』
 グループ3.『吹田山手二丁目郵便宿舎・郵政宿舎』

ムーサススタジオ
 グループ1.『フィールド調査』
 グループ2.『斜面とDistrict形成』 
 
樫本スタジオ
 テーマ: 「チェーンストア」
 タイトル: 「『チェーンストア』を通して吹田の街を見るということ」

岡スタジオ
 テーマ「路地」
 グループ1.『ろじっく』、 グループ2.『足各土也』、 グループ3."TEAM O.K.U."、 グループ4.『ロジロジ』

馬場スタジオ
 テーマ: "Quality of Life" (高齢者)
 実測調査対象: グループホーム『アイ』

投稿者: Kohei_Kashimoto 2008/05/22 Thu 17:19 | コメント (0) | トラックバック (0)


2008年05月19日

DYSON A-POC / 21世紀人 / ターナー賞 / Saskia Olde Wolbers

第3回企画展 三宅一生ディレクション 「XXI c. — 21世紀人」
"DYSON A-POC" / ISSEY MIYAKE Creative Room
 2008/3/30sun - 7/6 sun @ 21_21 DESIGN SIGHT
 http://www.2121designsight.jp/
 http://www.isseymiyake.dyson.com/

「モディリアーニ展」 / Modigliani et le Primitivisme
 2008/3/26 wed - 6/9 sun @ 国立新美術館 企画展示室1E
 http://www.nact.jp/
 http://modi2008.jp/

「英国美術の現在史:ターナー賞の歩み展」
 2008/4/25 fri - 7/13 sun @ 森美術館
 http://www.mori.art.museum/jp/index.html

cf. 「MAMプロジェクト007:サスキア・オルドウォーバース」展 / Saskia Olde Wolbers
 2008/4/25 fri - 5/31 sat @ オオタファインアーツ
 http://www.otafinearts.com/

土曜の夜に駒場・渋谷で同窓会。建築学科2学年合同。1~4次会。18時スタート、28時頃脱出。 昔の六本木プリンスホテルへ。 もちろん10時のチェックアウトに起きれるわけもなく、延長料金を支払う羽目に。 二日酔いを引きずりつつ、東京ミッドタウン・新国立美術館・六本木ヒルズと美術館をダーっとまわる。
事前に展覧会の内容を確認していたわけでもなく、それほど期待していたわけでもなかったのだが、ISSEY MIYAKE Creative Room による "DYSON A-POC" の展示は凄かった。 

DYSONの掃除機を分解して各部品を取り出す。 その部品の一つ、あるいは二つ三つを組み合わせたモノの形状から、衣服の形状をイメージする。 そして、そのイメージされた姿をパターン=設計図に翻訳する。 設計図をプリントアウト・裁断し、1/5くらいのスケールの白模型を制作する。
展示会場にはまず、アイディアの元となった部品(群)と白模型が並べて10組ほど展示され、その奥には同じくDYSONの部品群で組み立てられたマネキン達と、それらによって纏われた実寸の衣服が展示されていた。

『既成概念の組み換えによる、新しい価値の創造。プロセスの連なりから生れ出るもの。』 という解説文が書かれていたが、まさにその通りで、極めてクリエイティブなプロセスが垣間見られた。 
成果物のクオリティもさることながら、このプロセスに参加したデザイナー達の訓練としても非常に効果的だったことだろう。 柔軟な発想力を獲得するための一手法として興味深い。 

2008年の春夏コレクション。2007年10月のパリコレで発表。 

投稿者: Kohei_Kashimoto 2008/05/19 Mon 10:20 | コメント (0) | トラックバック (0)


2008年05月14日

関大建築設計製図D 「地区再生」 第6回 2008/05/13 tue

関西大学 工学部 建築学科 3年生 建築設計製図D 
 火曜日 3・4・5限 (13:00-14:30, 14:40-16:10, 16:20-17:50)

事前に伝えていた「授業予定」通りには進みそうになかったので、急遽「作戦変更」する。

■13:00-15:00 (スタジオメンバー全員)
とにかく、まずA3調査報告書の原稿を作成する。完成させる。

■13:30-15:00 (KK+各チーム順番に) 
 同時進行で実測調査図のエスキース。 

■15:00-16:30 (KK+スタジオメンバー全員)
A3調査報告書の原稿をみんなで確認しながら、目的、方法、結果(チェーンストア・リスト、マップ、連続立面図、実測図)について議論。  

■16:30-17:50 (スタジオメンバー全員 (-KK))
 「まとめ」についてディスカッション。 作業スケジュール、作業分担、最終確認。 

MEMO
 チェーンストア・リストを図式で簡潔に表現する方法を実演してみせたところ、何人かは驚いているようであった。 複雑な情報を整理して抽象化し、ビジュアル表現に置き換えることで、簡潔で分かりやすいものとして他者に伝えようとする作業である。 何度も繰り返し練習することで身につく技みたいなものだから、始めは上手な人の真似から入るのが常套手段だろう。 ただ、時々見かけるのは、上手な人が描いた結果の上っ面だけを真似して、本質的なポイントがズレちゃっていることがある。 あくまでも自分の頭で考えて抽象化のポイントを発見するのがポイント。

投稿者: Kohei_Kashimoto 2008/05/14 Wed 14:50 | コメント (0) | トラックバック (0)


2008年05月08日

関大建築設計製図D 「地区再生」 第5回 2008/05/07 wed

関西大学 工学部 建築学科 3年生 建築設計製図D 
 火曜日 3・4・5限 (13:00-14:30, 14:40-16:10, 16:20-17:50)

13:00-16:10 とにかく手を動かす。 A3報告書の原稿下書きをガンガン作成する。
  (チェーンストア・リスト、連続立面写真、チェーンストア・マップ、テクスト、などの作成。)

16:20-17:50 考える。話し合う。決定する。
  (実測調査対象の決定。作業分担の決定。)

   詳細は、 http://kashimoto.exblog.jp/8546117/ にて。

MEMO 
 フィールド調査発表会まで、あと2週間! ここまで来ると、後はスタジオメンバーに任せるのみ。 自分達の頭で考えて、自分達で答えを出し、自分達でまとめてもらいたい。
こちらの仕事は、各自のモチベーションを引き出すこと。 理想的には、全員がそれぞれリーダーシップを発揮できるような環境になれば楽しいと思う。 
所用のため学校に着いたのは15時過ぎであったが、スタジオメンバーは、自発的に役割分担して、着実に作業をすすめていた。 

実測調査について。 都市空間を実測調査し、それを1/50の平面図・立面図・断面図として、鉛筆のみで描く、という行為はそれだけで十分に意味がある。 都市計画・建築計画の各計画者が計画して出来た部分と、その建物や街の利用者が個別に介入して、ある種自然発生的に出来上がった部分が、その図面の中には併置されているのである。 少し大げさかも知れないが、現実の状態を客観的にトレースするという行為によって、計画行為の限界と可能性が発見できるのである。

 http://kashimoto.exblog.jp/

投稿者: Kohei_Kashimoto 2008/05/08 Thu 16:19 | コメント (0) | トラックバック (0)