2008年12月19日

京都女子大 空間デザイン実習Ⅲ 「空港のラウンジ」第3回

京都女子大学 家政学部 生活造形学科 2年生 
2008/12/16 火曜日 4・5限 (14:45-16:15, 16:30-18:00) 

13:00 JR京都駅北側中央改札口にて深川と集合。
13:05- まんぼ焼き(小)全部入り、そばまんぼとうどんまんぼを一つずつ半々にして食す。
14:00- タクシーにて大学へ。授業準備他。 
14:45- 授業
18:30- 徒歩+京阪電車で移動。
19:00- 先斗町の小料理屋にてフィードバック・ミーティング。

■内容 
 ・中間発表形式にて、個別エスキース
 ・深川レクチャー(10分)
 ・座談会(30分)

歳は近いが大野研の10年後輩、飯田事務所を経て独立したての深川女史が参戦。
最初は授業見学という話だったが、それじゃ僕も学生もつまんないので、パワポやってもらうことにする。ついでにエスキースも半分投げる。なかなか。期待以上に打ち返してくれた。 さんきゅ。

驚いたのは、学生たちの食いつきの良さ。パワポ後の質問タイムでは、みんなかなり積極的に質問していた。企画サイドとしては嬉しい限り。 「仕事と家庭の両立って大変じゃないですか?」など。
……。確かになぁ。僕に聞いてもしょうがないもんなぁ。この類の疑問て。
今まであまり頭まわってなかったけど、生の女性建築家との接触機会を作るのって重要なんだなと思った次第。 

■「手を動かす」
アトリエ系設計事務所業界用語。 「手を動かせ!」と多くのボス達が日夜スタッフを叱咤激励している。
さて、ある程度この世界にいると、「手を動かす」ことの重要性は痛いほどわかるようになる。とりあえず何か作ってみることの重要性をいろいろな局面で経験しているからだ。 だが、初学者にはなかなか理解されにくいポイントでもある。 経験を通して理解されることは、経験が少ない段階では理解しにくいのは仕方がないのかも知れない。 

この本はこの点についてわかりやすく図解していた。
どんなにたくさん本を読んでも、実際に手を動かして書かないと作文は上達しないし、実際に泳いでみないと水泳は上達しない。実際にアウトプットしないと鍛えられない類の学習で「運動系学習」と呼ぶそうな。もう一つが「感覚系学習」で一流のものに触れ、良いものを見ることで、飛躍的に上達する類の学習。何も考えず、何もインプットしないまま、ただひたすら手を動かしていても成長するわけがないのは道理。 
ポイントは脳の中でこの感覚系と運動系が直接つながっていないため、往々にして人は自分が知っているイケてるものと自分がアウトプットできるイケてないもののギャップに苦しんでしまうということらしい。解決方法は結局、とりあえず「運動系」から何らかの作品を出力すること。それを見たり聞いたりして再び「感覚系」に入力する。この出力入力プロセスを繰り返すことで、上記のギャップが解消されるということらしい。

我々の場合、絵や作文などのようには作品を出力出来ない。とりあえずの出力で建造物を建ててしまうわけにはいかないので、出来るだけそれに近いもの(模型)を出力してみるということになる。 よって、結論としては、とにかく手を動かして模型を繰り返し作るのが、上達への近道ということになる。

今まで「手を動かせ!」とは言えても、「手を動かせ!なぜならば…」という説明はクリアに出来なかったが、こういった背景を説明すれば、かなりクリアになるのではないだろうか。

(でもなぁ。。結局これも感覚系学習だからなぁ。この説明でどれくらい「手を動かす」ようになるかは実は微妙。)

投稿者: Kohei_Kashimoto 2008/12/19 Fri 16:25 | コメント (0) | トラックバック (0)


2008年12月12日

京都女子大 空間デザイン実習Ⅲ 「空港のラウンジ」第2回

京都女子大学 家政学部 生活造形学科 2年生 
2008/12/09 火曜日 4・5限 (14:45-16:15, 16:30-18:00) 

■内容 
 ・グループエスキース(ロールプレーイングゲーム)
 ・個別エスキース
 ・スタイロカッター実演
 ・スタイロカッター自習(樫本は所用のため早退)

1チーム3名がチーム内で順番に発表していく形式。2分発表3分ディスカッション。
全部で3ラウンドとなるが、第1ラウンドと第2ラウンドとの間で、ホワイトボードを使って、「チームとしての目標は何か」について話し合う。
・上司役は発表者の発言の中のどのようなポイントに注目して聞くべきか。
・上司役はそれらのポイントについて、どういったスタンスでコメントするべきか。
チームとして、ユーザー・オリエンティッドな議論をしましょう。

さて。一通り小グループでの発表とコメントが終わったところで、一人一人とマン・ツー・マン。 
……。まいったなぁ。。まだ全然手が動いてないやん。。順番間違えたかなぁ。。
よく考えてみたら前半のクラスでは、一番最初にスタディプロセスについて説明したっけ。
来週が年内最終授業。来年のしょっぱなが最終講評会。
次の3時間15分で彼女らの学習効果を極大化するためにやるべきことは? 

投稿者: Kohei_Kashimoto 2008/12/12 Fri 16:48 | コメント (0) | トラックバック (0)


2008年12月02日

京都女子大 空間デザイン実習Ⅲ 「空港のラウンジ」第1回

京都女子大学 家政学部 生活造形学科 2年生 
2008/12/02 火曜日 4・5限 (14:45-16:15, 16:30-18:00) 

14:45-16:15 「空港のラウンジ」課題説明。 後、先週の「一日課題 『夏の小別荘』」の採点。
16:30-18:00 「空港のラウンジ」エスキース

■「空港のラウンジ」課題内容
http://kk-designstudio.main.jp/KK_blog/2006/11/post_41.html

■内容
スタジオメンバー13名(うち1名早退)の自己紹介。
各自、出身地・現居住地・趣味・特技・サークル・バイト・この課題にかける意気込み・等を語ってもらう。
いつも思うが、彼女達はこういう時、とても上手に自分自身について語ることが出来る。時々、凄いなと思う。
その後、課題の内容にあわせてロールプレーイングゲームをやってもらう。 
4チームに分かれて、上司役2名に対して部下役1名が発表する。 
仕上げに、スタイロカッターの実演をしようとしたが、タングステン線が切れたため、来週に持ち越し。

来週のロールプレーイングでは、「チームとしての目標は何か」、「コンセプトとは何か」についてディスカッションする予定。 その中で、上司役はどういうスタンスでどういう発言をするべきか、部下役は上司からのアドバイスに対してどういう発言を返すべきか、について考える時間を持ちたい。
実演→ロール→個別エスキース。。 結構大忙し。

投稿者: Kohei_Kashimoto 2008/12/02 Tue 14:06 | コメント (0) | トラックバック (0)