2008年06月26日

関大建築設計製図D 「地区再生」 第12回 2008/06/24tue-25wed

関西大学 工学部 建築学科 3年生 建築設計製図D 
 火曜日 3・4・5限 (13:00-14:30, 14:40-16:10, 16:20-17:50)

6/24(火) 13:00-18:00 @デザイン教室
 エスキース1. 各チーム vs. 他チームのメンバー一人一人
 個人面談    一人一人 vs. 樫本
 エスキース2. 各チーム vs. 樫本

6/25(水) 17:30-19:30 @製図室
 作業方法指導・実演。 勢い伝播。 

早いもので後2週間。 スタジオ全体14人によるフィールドワークに5週間、再生計画提案に入って4~5人のチーム毎の作業になってから4週間が経過している。 ちょうど良いタイミングかと思い、個人面談を行う。 
一人一人に語らせると、各チームの状況が手に取るようにわかって面白い。 ため息混じりにチームの問題を訴えたり、おもむろに個人的な人生相談を始めたり、といろいろあったが、そういう複雑な経験をすることそのものが、この課題のコンセプトなので、まずはメデタシメデタシ。

再生計画提案に関しては、前半戦できちんと言葉を使うことに注力し過ぎたためか、形の提案がほとんど進んでおらず、少し危険な雰囲気が漂っていたので、急遽水曜日も出勤することとなる。 今回初めての製図室エスキースであったが、いくつかポイントがあった。

・作業ツール
A1サイズ4~5枚分の1/200模型を作っているのは良いが、スタディ・ツールとして適切なサイズとは呼べない。 A4~A3くらいのサイズで10案くらい並べて比較検討することで、自ずと提案内容の質は高まっていく。 自分の置かれた環境にマッチした作業ツールをその都度発見して実行していく力が問われている。

・What is the concept? Why are we doing this?
1チーム4~5人が一人2~3案を提案すれば、簡単に10案くらい作れるが、たくさん案を作ろう!と指示すると往々にして考えた形跡の感じられない案がゴロゴロ出てくる。 
結局のところ、こちらの言えることは下記の二つの繰り返しである。
 1.考え過ぎると手が動かなくなるから、頭を使わずにとにかく作ろう!
 2.何やってんだ?!頭を使え!

投稿者: Kohei_Kashimoto 2008/06/26 Thu 18:38 | コメント (0) | トラックバック (0)


2008年06月17日

関大建築設計製図D 「地区再生」 第11回 中間発表会 2008/06/17tue-18wed

関西大学 工学部 建築学科 3年生 建築設計製図D 
 火曜日 3・4・5限 (13:00-14:30, 14:40-16:10, 16:20-17:50)

2日に分けて中間発表会を行う。 フィールドワーク調査発表会の時は、学生の発表に対するツッコミや議論はあまりなく、教員の参加状況も良くはなかったが、今回は中間ということもあって、かなり活発な議論がなされた。教員参加状況もほぼパーフェクト。

6/17(火) 13:30-16:30
 1.樫本スタジオ(3チーム) 2.ムーサススタジオ(2チーム)
 3.末包スタジオ(4チーム) 4.西澤スタジオ(3チーム)

6/18(水) 13:30-16:30
 1.馬場スタジオ(1チーム) 2.岡スタジオ(4チーム)
 3.藤田スタジオ(3チーム) 4.宮崎スタジオ(4チーム)

MEMO
 課題は、あくまでも「対象地区(約2.5km x 2.5km)の問題を発見・分析し、その再生計画を具体的に提案せよ」なのだが、発表内容の多くは「対象地区内で敷地・計画地を(どちらかというと恣意的に)探して、そこの特徴を調べて、何か提案しようとしています。」といった報告であった。 

 この地区を再生するには、なぜ、この場所を、このように活用するのか、という基本的な説明が抜けているので、いったい何のためにその提案をしているのかよく分からないし、かろうじて説明を試みていても、A=B & B=C よって A=C といった分かりやすい論旨展開にはなっておらず、「なるほど!」という納得感が伴うものは少ない。 原因は下記のようなものではないだろうか。

・「課題」を忘れてしまう。
 これは、よく起こることで、何も学生だから忘れてしまうという訳ではない。 プロジェクト途中では常に「解かれるべき課題は何か」と問いかけ続ける強さが必要である。 

・自分達自身の言葉で語れていない。
 この課題はスタジオ制で運営されているため、各教員のテーマ・問題設定がまずあって、そこから彼らの課題に対する取り組みがスタートしている。 学生自身が自分で考えようとしないと、単に教員の言葉を受け売りしているだけの希薄なプレゼンになってしまう。 自分の頭で考えて、自分の言葉で表現することが肝要である。

・難しい。 
 とは言うものの、ある地区の問題を定義して、その解決策を提案するなんて、そう簡単なことではない。 特に、この地区は目に見えて重大な問題を抱えているわけではないので、なおさらである。 要は、上記のようなことに留意しながら、楽しく素敵な未来を描きましょう、ということだと思う。

投稿者: Kohei_Kashimoto 2008/06/17 Tue 20:22 | コメント (0) | トラックバック (0)


2008年06月11日

関大建築設計製図D 「地区再生」 第10回 2008/06/10 tue

13:00-13:40
 ・進発表用のパワーポイントを速攻で作成する!!
13:40-16:40
 ・リハーサル(各チーム、早いもの順に発表)
  他チームによるツッコミ。 スタジオ全体のディスカッションを行う。
16:40-17:40
 ・チーム内 議論&作業
  上記のリハーサル&ディスカッションを受けて、プレゼンテーション内容を再構成する。
17:40-18:20
 ・まとめ by KK 来週の中間発表に向けて

MEMO
中間発表のリハーサルをするからパワポを準備することと、前日までに発表用原稿を送ってくること、という指令を出したら、3チームとも前日の深夜26:30前後に集中して送ってきた。 原稿はそれなりにちゃんと作成していたから、さぞかしパワポも頑張っていることだろうと期待して行ったら、なんと3チームとも全く手をつけていなかった。 よって、急遽作戦変更。 5分でスライド10枚くらいのパワポを作れ!とはっぱをかけると、みな若干固まっていたが、要はコピペするだけのことなので、各チームそれなりにこなしていた。 

その後、1チームあたり約1時間を費やして、発表&ディスカッションを行う。 発表チーム以外は全員が一人一人発表チームに対して質問かコメントするという形式をとる。 最初のうちは慣れていなかったためか、いまいち盛り上がっていなかったが、2チーム目の発表あたりからは、ビシバシと辛口コメントや厳しい質問が飛び出してきて、面白かった。 

 http://kashimoto.exblog.jp/

投稿者: Kohei_Kashimoto 2008/06/11 Wed 15:51 | コメント (0) | トラックバック (0)


2008年06月05日

1/3ルール

ピークかなぁ、と思ったら1/3売る。 
少し落ちてきたかなぁ、と思ったら1/3売る。

投稿者: Kohei_Kashimoto 2008/06/05 Thu 17:46 | コメント (0) | トラックバック (0)


2008年06月04日

関大建築設計製図D 「地区再生」 第9回 2008/06/03 tue

関西大学 工学部 建築学科 3年生 建築設計製図D 
 火曜日 3・4・5限 (13:00-14:30, 14:40-16:10, 16:20-17:50)

13:15-14:30
 ・進捗状況を確認する。
14:00-15:00
 ・再生計画提案を<言葉のみで>提案する。
 ・先週それぞれが書いた文章について議論する。(全員byモニター)
  → ソフトの提案&ハードの提案
  → テーマ(問題意識)、抽象的提案(方向性の提示)、具体的提案
15:00-16:00
  もう一度<言葉のみで>「具体的な再生計画」を提案してみる。(各自)
  お互いのを読みあう。確認しあう。(チーム内でローテーション)
  テーマ(問題設定)について話し合う。(全員)
16:00-17:50
  各チーム、ディスカッションを行う。 KKは順番にディスカッションに加わる。 


MEMO
 再生計画提案を、文章のみで表現する練習をかなりしつこく行った。
 が、一朝一夕でそう簡単に身に付くものでもないよなぁ。 

 1.どこで、何を、行うのか
 2.どこで、何を、なぜ、行うのか
 3.どこで、何を、いつ(or どういう順番で)、なぜ、行うのか
 4.どこで、何を、誰が、いつ(or どういう順番で)、なぜ、行うのか

最低限 「2.どこで、何を、なぜ」 には答えてもらう必要があるんだけど、ファーストアンサーは、「1.どこで、何を」のフォーマットにすら、なかなかならないんだよなぁ。 http://kashimoto.exblog.jp/i12/
ここから、どういったストーリーを組み立てていくか、組み立てていくように方向付けるか。
クリエイティビティと論理的思考力、右脳と左脳の大バトル。

■ 各チーム名称
「TUKNN」 「3mgk」 「(仮称)P」改め「(仮称)あとりえにゃん」 
Pは、ぱくりのPだったらしい。 

投稿者: Kohei_Kashimoto 2008/06/04 Wed 16:32 | コメント (0) | トラックバック (0)