2006年10月31日

京都女子大 空間デザイン実習Ⅲ 「保育所」 第7回

京都女子大学 家政学部 生活造形学科 2年生 空間デザイン実習Ⅲ
 火曜日 4・5限 (14:45-16:15, 16:30-18:00) 

■ あと1週間。 
あれ? 意外とみんな頑張ってるじゃないですか。 
ようやくみんな模型も持ってき始めたし。 しかも結構細かく作りこめる人もいるじゃないですか。
11/3-5の学祭「藤花祭(とうかさい)」の期間中は前後含めて5日間休みになるそうな。 みんな学祭で大忙しなのかと思っていたら、結構普通に休むらしい。 ラスト一週間頑張ってください。
以下、メモ。

01. Oi 1/100模型で敷地周辺もしっかり作りこんできている。開口部の形状や、外構の畑や果断の形状まで、イチゴ型にする徹底振りもなかなか。 あとは外部を考えて、外と中のつながり方をもっと徹底して考えよう。
02. Ogt 中間発表以降、少しスローダウンかな。途中だったけど模型で考え始めたみたいなので、もうひとふん張りを。
03. Ikg 岐阜の養老天命反転地、札幌モエレ沼公園、横浜大桟橋フェリーターミナル、を参照したそうな。 オスカー・ニイマイヤーのフランス共産党本部も確認を。 徐々に建築になりつつあるかな。 
04. On きれいな形。わからないところがあるのは、2次元ツールだけで考えているから。今すぐ模型を。3次元ツールで考えよう。
05. Iu 「アイランド」→「クラスター(?)」 一気に良くなった。 全体的に「動き」が出てきたぞ。 
06. Kg 丁寧にきっちりと模型を作ってる。いい感じ。 
07. In 図面表現の細かいところが気になっている様子。 
08. Or なんと平屋建て+屋上庭園に方向転換。 回遊性を取り込むと良くなりそう。
09. Od だっから模型作れって。図面だけじゃわかってないんだよ、設計者本人が。
10. Okm やっと1/400模型が出てきた。これだけでもかなり見えてきているはず。 1/100模型に発展させるとまた全然良くなるはず。
11. It なんという追い上げ。
12. Kd 頑張れ。もう少しだ。
13. Id 今日は帽子なし。本人曰く、化粧してきたからとのこと。 メイクもばっちし、模型もばっちし。なんだ、かなり出来るんじゃないか。 
14. Knm コンセプト徹底変更。お城?
15. Ks 先週から、図面・パースの書き方のみに集中している。
16. Sj 行灯部屋だけ要注意。いろいろ考えているのはなんとなくわかる。

■ 流血事故発生 
模型製作にはカッターナイフが必要不可欠。 ナイフを扱う以上、事故が発生するのもまた必然。 
僕自身も過去に何度となく指の先端をまっ平らにしている。 パネルボードの端を切る時にスタッフの指先まで一緒に切ってしまったこともあった。 ロッテルダム時代にはバンドソー(電動ノコギリ)で指を半分切ってしまった友人を目撃している。 でも、授業中に3針縫う程の事故が発生するとは思っても見なかった。 
Sjさん、お大事に。 しばらく休憩してから作業に復帰して下さい。 カッターを怖がり過ぎないように。 

投稿者: Kohei_Kashimoto 2006/10/31 Tue 23:33 | コメント (0) | トラックバック (0)


2006年10月24日

京都女子大 空間デザイン実習Ⅲ 「保育所」 第6回

京都女子大学 家政学部 生活造形学科 2年生 空間デザイン実習Ⅲ
 火曜日 4・5限 (14:45-16:15, 16:30-18:00) 

■ 提出2週間前。 
にしては、進行状況は全体的に遅いのではないだろうか。。

この状況に対して、教師として出来ること。
 1.「そんなことで大丈夫か!間に合わないぞ!」と、猛烈に怒る。
 2.「別にいいけど、単位つかないよ。」と、そっけなく、かつ、陰険に言う。 
 3.締切のことなど気にせず、作品のクウォリティのみについて、熱く語る。
の3つくらいではないだろうか。
とるべきポジションは、やっぱり「3」なんだろうな。 
 スケジューリングについてはある程度教えるにしても、最終的に終わらせられるかどうかは、個々人の人間力に依存している部分が大きい。 適当にさらっとこなして終わらせる人も入れば、頑張り過ぎてこだわり過ぎて終わらせられない人もいる。
 力み過ぎている人に、肩の力抜こうよ、とアドバイスすることはあるだろうが、教育の目標は「終わらせること」ではなく、「より良いものとはどんなものか、自分の頭で考える力を身につけてもらうこと」。

以下、メモ。 
Id ようやく、形らしきものが見えてきた。頑張れば良くなるかも。
It 2週間前にして初登場。アイディアの源泉はダジャレ。こういう人ってほっといてもそれなりに終わらせるんだろうな。結果が全てだから、それはそれで良し。
On きれいな曲線2本。美しくまとまってきたね。
Oi いちごのトップライトの天井面はなかなか。
Okd 模型作ったから、だいぶわかってきたでしょ。
Om だから模型作ろうって。複雑なことやってるんだから、わからないんだって。なかなか。
その他、数名。主に、図面作成上のお話。
I from College 聴講生?ぐにゃぐにゃ具合がかなりファンキー。頑張って建築にしよう。

投稿者: Kohei_Kashimoto 2006/10/24 Tue 11:21 | コメント (0) | トラックバック (0)


2006年10月17日

京都女子大 空間デザイン実習Ⅲ 「保育所」 (休講)

本日、北尾先生が北京で学会発表のため、基本的には休講。 
有志のみ、大和田保育園の見学会。 

CIMG1090_blog.jpg
同保育園は、こども環境学会のデザイン賞を受賞したという「オープントイレ」で、最近注目を集めている。 (2006年9月9日朝日新聞生活面) 
他にも、ピロティ形式の体育館を設置し、一階部分の土間では、雨の日も土の上で、子供たちが遊べるようになっていたり、0歳児用には釘を使用していないログハウスを建てたりと、様々な工夫が凝らされている。 
我々が見学することについても、非常に好意的で、とても丁寧に説明してくれました。

投稿者: Kohei_Kashimoto 2006/10/17 Tue 20:48 | コメント (0) | トラックバック (0)


2006年10月10日

京都女子大 空間デザイン実習Ⅲ 「保育所」 第4回

京都女子大学 家政学部 生活造形学科 2年生 空間デザイン実習Ⅲ
 火曜日 4・5限 (14:45-16:15, 16:30-18:00) 

■ 本日は中間発表会! 

■ 発表の方法と順番について。 
各自準備してきている(はずの)A2図面(枚数自由)をホワイトボードに張り出して説明する。 
必要な内容: テーマ、タイトル、コンセプト、イメージ写真、平面図、その他自分の考えを表現するのに有効と思われるマテリアル。 
コメント: 一人の発表につき、学生一人と樫本がそれぞれ気の利いたコメントをする。 
順番: 事前に樫本が準備した順序で発表する。 
 序盤戦: これまで一度もエスキースをしていないグループ。 考え過ぎちゃってるかもグループ。
 中盤戦: 今のところ、いわゆる中間層的なグループ。 ランダムに配置。 
 終盤戦: 今まで割と積極的にエスキースをし、かつ、魅力的な提案になりそうなグループ。 

今まであまり持ってきていない人々は、心配だから早く見たい。 また、3時間もぶっ通しで見ているとこっちも疲れてくるため、最後の方にあまりちゃんとやっていない案が出てくると、キレてしまうかも知れない。 発表する側もすごく気合の入った案のあとに発表するよりは気楽なのではないだろうか。 基本的にランダムに発表し、ランダムにコメントするということになれば、少しは緊張感をもって他人の案も見るのではないか。 最後の方に(おそらく)ちゃんとしている案を集中的に発表させることで、頑張っている案はこんな感じだよと、みんなに伝えられるかも知れない。 
などを考えて順番を決めたが、まあまあ良かったのではないだろうか。 少なくとも僕自身はやりやすかった。 ただ序盤戦に欠席者が多かったのは、当然といえば当然であった。 
以下、メモ。

01. Knm 「SLOW TIME」 イタリア+沖縄、白い壁、赤い屋根、緑の芝生。
02. On 見て見られる空間。建物内部での見て見られるに集中しているのかな。外からは?
03. Kw 「スキップフロアの保育所」 すぐり幼稚園参照。 先週のテーマ「つばさ」から、もう少し具体的な建物形態にもっていけるようなテーマ設定と参照ソースに出会えたみたいで良かった。 
04. Okd 「Children's Space」 UFO、円盤。 図書コーナーはいいんだけど、模型つくらないとわかんないと思うよ。ちゃんと敷地模型も作ってね。 

05. Oik 「FLOWER」 三匹の子豚→環状凸凹平面→。 頑張ってるし、少しづつ良くなってる。 
06. Sj 模型もあるし、いろいろ考えてるみたい。 外部空間や園庭を考えるともっと良くなるのでは。
07. Iu 「アイランド」 割としっかりした3つのブロック編成になっていた。 同じく外部空間やブロックごとのつながり方について考えると良くなるのでは。 
08. Id 腹式呼吸で発声も良く、くっきりはっきりと聞き取りやすく、話もまあまあ面白いんだけど…。なんか作って来いよ。おい。 ホワイトボードにマジックで説明されてもちょっとなぁ。 Fiber Cityの打合せの時にみかんぐみのタルディッツが黒板プレゼンやってたなぁ。そう言えば。 
09. Or スロープ。イメージしている立体空間と平面図に不整合あり。模型で考えてみよう。
10. Kdt 「Kids in Wonderland」アリスの劇を昔やったらしい。 授業の後に持ってきた配置の方が外部空間の使い方がうまくなっていると思う。 
11. Kg まじめに取り組んでると思う。 少しくずれて欲しいかな。 
12. Ks 「つみきの舎」初登場。本当は1番目に発表のはずだったんだけど、遅刻されちまった。○が並んでいる。
13. Kt 「積み木保育園」 学校の出席簿順の近いもの同士って仲良しになったり、それほどじゃなくても似たような雰囲気になったりするもの。「積み木」が並ぶとは思わなかった。こちらは立体的。
14. Kmm ドカンと鳥かご。うーん。コンセプトの説得力と納得感の問題なのかなぁ。 
15. Okm 「KURURI」 円形スパイラルから渦巻き型を期待。 
16. Oi 「おかしの家」 ショートケーキ。立面図、断面図とバリバリ描いてきた。 よーし、もっといけー。
17. Ogt 「no distance」 すでに寸法線までしっかり入った図面を持ってきた。いい感じですすめている。 
18. Od 「こどもの家」 平面の扱いのうまさ・シャープさと、立面スケッチや図面装飾のほのぼの感のミスマッチが素敵。 すでにまとまっちゃってるのが少し残念かも。
19. In 「共生」 どんどん変化・発展している。手が動くというのはやはり一番の美徳だろう。 

■ ポイント 
中間発表なのでとくにそうなのかも知れないが、やってる人とやってない人の差が大きすぎる。 
この差は、設計製図やデザイン実習では、致し方ないものなのかも知れない。 作るプロセスが楽しい・面白いと思える人は、睡眠時間を削ってでもどんどん頑張るが、楽しい・面白いと思えなかった場合、モチベーションを維持するのが困難なのだろう。 ま、こちらに出来ることは、楽しい・面白いと思えるような何かを提供するようベストをつくす事、の一言に尽きる。 
デザインを深化させていくためのテクニックや、技術的な問題に関する知識は自然と身につくはず。

投稿者: Kohei_Kashimoto 2006/10/10 Tue 15:20 | コメント (3) | トラックバック (0)


2006年10月03日

京都女子大 空間デザイン実習Ⅲ 「保育所」 第3回

京都女子大学 家政学部 生活造形学科 2年生 空間デザイン実習Ⅲ
 火曜日 4・5限 (14:45-16:15, 16:30-18:00) 

■エスキース。 14:45-19:00 
 (履修者24(うち欠席1)、エスキース20名、+1時間)

ついに!とうとう!、と言うべきか、期待通り!、と言うべきか。。
先週の「三匹の子豚」、「不思議の国のアリス」に続く第3弾、「お菓子の家」が登場!!
ヘンゼルとグレーテルとは多少異なるが、なんだか楽しくなってきた。
敷地内にいちごのショートケーキが3つ数珠繋ぎ。 Oh, yeah! 
以下、メモ。

01.Sm 子供の可能性は無限大。∞を表現したい。円、半円、2層。模型、スチレンボード2枚。
02.St L型。本人曰く、オーソドックス。
03.Oi お菓子の家。いちごのショートケーキ×3。いちご=トップライト。 平面計画は刺激的になりそう。すごいかも。
04.Or 100均で購入した黄色のスチレンボード模型。大きなスロープ。
05.Ogt 原宿幼稚園参照。1/500模型を4ステップ。いい感じで取り組んでいると思う。
06.Kg 社会派?しっかりしたコンセプトが好感もてる。もう少しくだけても良いかも。
07.Okm 今週は正方形平面。先週の円形平面スパイラルとで悩み中?やりたい方がやるべきこと。
08.Id そういえば中学生の時に職員室で帽子かぶっていて怒られたことがあったけど、デザイン系の学校でそんなこと言う先生もあんまり見ないなぁ。表情がほとんど見えんかった。 裸足、食育、スパイラル。
09.In 先週の8角形が真っ二つに割れていた。今回は模型こそなかったが、コンセプトテクスト(ワープロ)、図面、スケッチ、スケジュールを準備。 かなり手が動く。素晴らしい。 
10.Okd 円形平面2Fの中心に図書コーナー。 
11.Oik 三匹の子豚はやめるそうな。 環状凸凹平面。 
12.Kdt 不思議の国の平面計画は、それほど不思議ではなかった。 
13.Iu テーマ:アイランド。分棟配置でいこうよ。
14.Kbt □と○の数珠繋ぎ。敷地全体を考えてみたらどうかな。  
15.Sj 部分のイメージ○。全体もたぶん成り立っていそう。ハードラインに落とし込もう。
16.Kmm ドカンと鳥かご。
17.Ktm つみきの家。 
18.Kw つばさ。 
19.On 見て見られる空間。 
20.Od むくどり保育園参照。 あれ?もう出来てるじゃん。

■ ポイント
・建物を敷地から遊離した箱として計画してしまっている例がいくつかある。 箱を作っちゃってから、さてどこに置こうかなと。 建ぺい率に余裕がある課題なので、そういうことが起こってしまうのだろう。 配置計画の重要性に意識を向かわせる必要あり。 

・また、円形平面や環状平面が多いのも一つの特徴。 子供の世界観(自己と周囲)を無意識のうちにそのまま形態に翻訳しているのかも知れない。 「閉じたモデル」になり過ぎないように、と個人的には思う。

・テーマ設定の仕方が無法地帯。 恣意的にテーマを語る例が多数あり。 ∞、8、円、アリス、ショートケーキ、どかん、つみき、翼、など。 それそのものは別に悪いことではないので、形態を生み出す取っ掛かりとしてもらえば良い。 要は、説明責任である。 なぜ、アリスである必要があるのかを、子供、親、保育士、園長、地域の人々ら全ての関係者にわかりやすい言葉で語れれば良い。 そして、そのテーマから作られた形態が使いやすく魅力的なものになっていることも要求される。 骨太のコンセプトメーキングを目指そう。 

・アイディア・イメージがわかない&作れない問題。 これもよく発生する問題だろうが、繊細になりすぎているんじゃないかな。 図太く、無神経にガシガシ作っているうちに、作りたいものは見えてくると思う。 他人のデザインをパクレばさくっと仕上がる。 

投稿者: Kohei_Kashimoto 2006/10/03 Tue 23:05 | コメント (0) | トラックバック (0)