2008年10月29日

京都女子大 空間デザイン実習Ⅲ 「保育所」 第5回

京都女子大学 家政学部 生活造形学科 2年生 
2008/10/28 火曜日 4・5限 (14:45-16:15, 16:30-18:00) 

■内容 
 ・あと3週間
 ・ゆっくりじっくりエスキース(一人10分ずつ程度)

 先週、円形プランが多いなぁ、とつぶやいたら、3人くらいが四角くしてきた。 ……。 やりたいことやろうよ。
 
以下、MEMO。

10/28 Sat 8の字がつながってしまった。建築とランドスケープのスマートな融合を模索しましょう。
10/28 Sgmu 先週、円形平面が多いなぁと僕がぶつくさ言ったためか、矩形平面にしてきた。やりたいことやってもらったら良いんだけどな…。図面を引くスピードは早そう。
10/28 Sgmo オーソドックスな方向でまとまりつつある。少しずつだが毎回成長している。
10/28 Seo  動線の連続性をうまく展開させつつある。2階平面図と屋上平面図を書き込んで見ましょう。
10/28 Tak 玄関→遊戯室→屋根付園庭→園庭の連続性が生まれてきた。立面のデザインを洗練させてみましょう。 
10/28 Tuj だいぶ整理されてきました。コンセプトと形態の関係もしっかりと考えてます。
10/28 Tok 面積は押さえられた様子。屋根を作ることで、建物全体の架構も考えつつある。 
10/28 Nak 1/200の模型で、スキップフロアをしっかりと検討するには、紙模型だとフニャフニャして高さ関係を把握しづらい。スチレンボードを使いましょう。
10/28 Nis 半地下の保育室を豊かにするためには?ランドスケープの検討と、くまちゃんのおなかの中の検討を。
10/28 Hag ん?
10/28 Has まだ悩み中。このタイプは最後の瞬発力がパワフルな場合もあるが。
10/28 Hit 手を動かそう。
10/28 Hir トポロジカルに整理されてきた。着実な進歩。二階の意味を再検討しましょう。
10/28 Mae 屋上テラスと裏山への動線の確保。形態処理能力が問われるところ。
10/28 Huk (休み)

投稿者: Kohei_Kashimoto 2008/10/29 Wed 11:55 | コメント (0) | トラックバック (0)


2008年10月28日

パートの品格

2008/10/27mon 某外食チェーン社長と話す。 
 人が一番重要。新店をオープンさせる時、良いパートさん、品格のあるパートさんを採用することが極めて重要だ。 品格のあるパートさんは、10~20年間、そのお店を引っ張っていく存在になる。 店長のポジションは、若い社員が経験のために短期間(約2年)で各店舗を回っていくという仕組みをとっている。 そのため、品格のあるパートさんは、若い社員を教育する存在でもある。 あまり品格のないパートさんを最初に採用してしまうと、後から入ってくるパートやバイトが育たない。その店はその人の器以上には伸びなくなる。 
 パートさんの品格とは、お客さんに対するちょっとした心遣いの積み重ねのことだ。と、目の前にあるフライドポテトを手にとって彼は説明し始めた。 器となっているこのバスケットの上に、どのようにナプキンを広げるか、その上にどんな風にポテトを盛り付けるか、どのあたりにパセリを置くか、ここに工夫があるかないかが品格だ。
 テナントリーシングの打合せのはずが、教育について熱く語る会へとスライドしてしまった。

投稿者: Kohei_Kashimoto 2008/10/28 Tue 11:12 | コメント (0) | トラックバック (0)


2008年10月21日

京都女子大 空間デザイン実習Ⅲ 「保育所」 第4回

京都女子大学 家政学部 生活造形学科 2年生 
2008/10/21 火曜日 4・5限 (14:45-16:15, 16:30-18:00) 

■内容 
 ・中間発表 part2 (先週お休みだったみなさん)
 ・コンセプトに関するお話
 ・ゆっくりじっくりエスキース(一人10分ずつ程度)

 ちょっとしたことなんだけど、中間発表を出すか出さないかで進行状態は大きく変わる。 頭の中で考えていることをいったん外部化することと、それを他者に見てもらうことで、かなり整理整頓されるのだと思う。 ずっと頭の中だけで考えていても、作品の飛躍的な成長はなかなか望めない。input/outputのバランス、脳の感覚系・運動系バランスが重要。 手を動かしましょう。 かく言う僕自身もこうやって授業内容を書きだすことによって、初めて気づくことが結構ある。日々鍛練。
 
 さて、先週の予告通り、コンセプトを組み立てるということについてみんなで話し合ってみた。 まず一人ずつコンセプト(テーマ・タイトル・キャッチフレーズ)を発表してもらって、それをホワイトボードに書き出す。 緑、森、自然、遊び、つながり、など重複する単語がかなりある。 提案内容を言葉で語ってみると、どうしても似たような言葉になりがちだ。 そもそも「コンセプト」とは何か?を再度考えてみるようにと促す。 大事なことは、深く考えてみるという姿勢と、説明責任を果たすという姿勢かな。

 円形プラン。今年もこれが多い。うーん。。 この課題の敷地で円形プランを成立させようとすると、結構難しいんだけどなぁ。 不思議な傾向。
 
以下、MEMO。

Sat 「緑のある空間」 あれ?高速道路みたいになっちゃった。細部を詰めて見てみると、いろいろと可能性が見えてきた。
Sgmu 中間発表。「建物が遊び場」 建物全体遊具。模型は面白そう。平面を押さえてみましょう。
Sgmo 「積み木みたいな」 建築計画的にオーソドックスで行くか、ラディカルで行くか。コンセプトを如何に理由付けし、拡張するか。
Seo 「遊びの空間」 外構を考えてきた。着実な成長。8の字サーキットにすると、空間の連続性がうまれるよ。
Tak 「行きたくなるような保育園」 こちらもかなりの進展。列柱廊など。
Tuj 「森の抜け道」 エスキースにしては、すごくちゃんとした平面図だった。屋根形状に関するディスカッションを少々。コンセプトとの整合性から考えてみよう。
Tok 「人とのつながり」 平面はより一層洗練されてきている。若干面積オーバー? 断面図、屋根形状、模型、で三次元にもっていきましょう。
Nak 「スキップフロア」 今回は平面図だけだったが、かなり形が洗練された模様。早めに模型で確認しとかないと、落とし穴があるかも。
Nis 「森の熊さん」 フィギュア・アンド・グラウンドの問題はかなり解決されました。くまちゃんは明瞭な「図」なので、「地」の方を魅力的に変化させていきますか。
Hag 中間発表。「自然と融合」 円形平面。もう一声。
Has 中間発表。「脱過保護」 円形平面。もう一声。
Hit 「人工的」 いろいろ話し合った結果、図書館へ走っていった。がんばれ!
Hir 「つながり」 2階は少し楽しげになってきた。トポロジカルに整理してみましょうか。 
Mae 中間発表。「自然と遊ぶ」 人型アメーバー形状。イメージ図あり。良。
Huk (休み)

投稿者: Kohei_Kashimoto 2008/10/21 Tue 19:00 | コメント (0) | トラックバック (0)


2008年10月19日

愛珠幼稚園

2008/10/18sat 大阪市立愛珠幼稚園の一般公開。

明治13年創設の現役幼稚園。日本最古の木造園舎。国重要文化財。
大阪のど真ん中、淀屋橋駅より徒歩2分。緒方洪庵「適塾」のお隣。
良かった。 現役で120年以上機能している建築の凄みがあった。 古建築はいろいろあっても、普通観光地化する。 運営上難しいのだろうが、園児が走り回っている姿も是非見てみたい。 
基本的には年2回公開だが、来週土曜日(10/25)13:30-15:00は遊戯室でコンサートが開かれるので、一般の人も参加可能。

大阪市教育委員会:一般公開のお知らせ 
video 2007/12/08の一般公開の様子

投稿者: Kohei_Kashimoto 2008/10/19 Sun 09:48 | コメント (0) | トラックバック (0)


2008年10月17日

HAKO2 仮設フェンス 内覧 個展(?) 

CIMG7348.JPG

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2008/10/16 thu
用心悪いので、とりあえず封鎖。 なんか事件とか事故とかあったら困るし。 
昼過ぎから一社内覧あり。 ご案内する。 出店申込書あり。 もうひと声!
説明用に使えるかもと思って、先週の授業以来、車に積み込みっぱなしだった模型群を並べてみる。ちょっとした個展(?)。 事務所にあふれかえっているも模型、全部ならべよかな。

投稿者: Kohei_Kashimoto 2008/10/17 Fri 09:28 | コメント (0) | トラックバック (0)


2008年10月14日

京都女子大 空間デザイン実習Ⅲ 「保育所」 第3回

京都女子大学 家政学部 生活造形学科 2年生 
2008/10/14 火曜日 4・5限 (14:45-16:15, 16:30-18:00) 

■内容 
 ・中間発表!(グループ内)
 ・各自修正・ブラッシュアップ。
 ・中間発表!(本番。全体で。)

 たぶん例年似たような感じなんだろうが、中間発表の日は休みが多い。今回は15人中4人休み。まったく。。繊細なんだか図太いんだか。。 今年は人数が少ないからフレキシブルな動きが可能。 来週も引き続き中間発表にしよう。
 2年生にどこまで求めるかという話にもなるんだけど、コンセプトが恣意的過ぎるのが少し気がかり。コンセプトも建築形体同様、デザインの対象です。来週やろっと。 以下、MEMO。

Sat 次は手摺!構造も検討するべし。
Sgmu (休み)
Sgmo 平面図を描いて固まってきた。各積み木ブロック間のつながりを考えよう。
Seo 「遊びの空間」L型バナナと円形遊戯室。機能配置は手堅いので、各室・各外部空間の機能を再考して、形状を洗練させていこう。
Tak 丸と花びら平面。つながり部分のデザインを。ならびにランドスケープ。
Tuj 『森』内部の平面計画はまあまあ。外構・ランドスケープデザイン。コンセプトの明瞭化とその表現方法。1/200模型の高さ方向が1/100になっていたので、その修正。
Tok 『森』。平面は魅力的。断面を豊かにしてみよう。
Nak もこもこ。車両用スロープの必要性について要検討。
Nis デザインとはメリハリをつけること。図と地の関係を意識しよう。くまちゃんが「図」。
Hag (休み)
Has (休み)
Hit 『人工的』。自然や森をテーマにする人が多い中、あえてアンチテーゼを掲げたのは評価に値するが、とりあえずは面積を確認してボリュームを押さえよう。
Hir 平面図の書き込みは良。二階の意味、メインの空間の意味を考えよう。
Mae  (休み)
Huk 「四季」。コンセプトを建築形態で表現するべきか否か。落葉広葉樹を一本植えれば四季は感じられる。

投稿者: Kohei_Kashimoto 2008/10/14 Tue 23:36 | コメント (0) | トラックバック (0)


2008年10月11日

帰ってきたあいつ。

CIMG7212.JPG

 昨日、こいつが帰ってきた。
 契約解除に伴って、借主:函館市場(サンマルクHD)から、貸主の不動産運用会社に返還されたわけだが、具体的には、「保証金・建設協力金の預り証」が借主から貸主へ、「建物明け渡し・解約証明書」が貸主から借主へ、「鍵」(各種いろいろ約20コ程)が借主から貸主へ、「鍵引き渡し書」が貸主から借主へ、返還・交付されるという形をとった。 
 閉店が最終的に決まった後、資産区分の再確認と原状回復工事の内容を決定し、9/15の閉店以降は、内部の片付け・看板の撤去・原状回復工事、10/2に復旧工事検査・修正箇所の確認、そして昨日最終的に戻ってきたことになる。

CIMG6807.JPG (現状回復工事中の風景)

 今年の3月末にサンマルクHD常務から突然「やめます」と切り出されたのだが、その時はさすがにびっくりした。建物竣工・店舗オープンから、たったの4年。 えらいあっさりしてるなぁ。いやひょっとすると、賃料交渉に向けてのブラフか?など様々な考えが駆け巡ったのだが、話を聞いているとどうもそんなチャチなやり取りではない。オープン以来の月次損益計算書の生データを提示され、経年変化の説明を受ける。先方の意思は明確だった。 ことが「交渉」ではなく、やめるという「意志伝達」である以上、こちらもそれ以上四の五の言っても始まらない。 ただ、なぜ閉店になるのか、なぜ利益が上がらなくなったのか、その原因は何なのか、それは解決可能だったのか、といったことを否が応でも考えてしまう。 以下、関係各位との会話からのメモ。

「競合店」 
 近くに競合店 http://www.foodsnet.co.jp/chojiro/index.html が出来たから、というシンプルな理由が挙がっていた。 確かに、高級回転寿司市場も飽和状態だろうから、近くにライバル店が出現すれば売上は落ちるだろう。即断・即決・即実行、即参入&即撤退、は一つのセオリーになっているから、ダメとなればさっさとさようならということになる。 
 でも、どうなのだろう。なんだかんだで初期投資は億単位になっているのだから、近所に競合店ができたくらいでいちいち閉店していたら、一投資案件として見ると成り立たないんじゃないだろうか? 競合店出現リスクなんてほぼ100%なんだから、業態転換などの策を予め用意していても良いようにも思う。チェーンストアは標準化のシステムなのだから、そのシステムの中に組み込めればと思う。 もちろん、言うは易し、ってことなのだろうが。

「直営店とフランチャイズ店」
 これも一つの論点であった。土地建物所有者からすると契約段階ではフランチャイズ店よりも直営店の方が好ましく見える。契約相手としての信用度が全然違うからだ。だが、ナショナルチェーンの場合、本部が各店舗をどこまで管理し叱咤激励できるかという問題が発生する。ともすると、限られたエリア内で数店舗を運営しているフランチャイジーの方が、細かいところまで目が届くというわけだ。直営店スタッフのマインドがサラリーマン化してくると、自営業マインドのフランチャイズ店とは本気度が異なってくる、という趣旨の説明を受けた。 http://frn.jfa-fc.or.jp/ 

「効率主義」
 生ものを扱っている以上、売れ残ったら廃棄処分する。 もちろん廃棄処分はもったいないし、明らかに無駄なコストだ。 だから、POSシステム等を使って、何が売れているのかを分析する。 売れていない商品が明らかになる。 その売れない商品をメニューから外す。 ロスは減るから、コストダウンにはつながる。 しかしながら、同時に、品数が減ってメニューに魅力がなくなってくる。 

「コスト削減 vs. 売上アップ」
 これも永遠のテーマなのだろうが、売上-支出=利益>0 の式を成立させようとする時、多くの場合は、支出を減らそうという方向に動いてしまうのかも知れない。 確かに、支出を減らすことは自分だけで出来るが、売上を増やすことは相手さんあっての話なので、簡単には達成できない。 前述のように廃棄ロスを減らすために商品数を減らす。人件費を削減するため、人数を減らして、その分一人一人が頑張る。でも売上が増えるわけではない。 他人事のように書いているが、経営者である以上、日々直面する課題だ。


 その他、「チェーンストアとアーバニズム」、「標準化 vs. 個店化」、「スクラップアンドビルド―なぜ4年で解体されうるのか―」など、ここ数年僕自身が抱いているテーマと関連する様々な論点が出てきたが、今回はこのあたりにして、また改めることにする。
 オープンからは4年半しか経過していないが、オープン準備には1年以上もかかっている。 事業者と土地建物所有者間での定期借家権契約の締結、そして、双方協議しながらの建築計画の策定、実施設計、工事区分に従っての新築工事発注、工事監理。 また、近隣や行政、国道事務所、クレーマーとの話し合いなど、建物の竣工、店舗のオープンに至るプロセスは決して簡単なものではなかったと思う。
 サンマルクHDならびにその他数多くの関係者の皆様、長い間ありがとうございました。 

投稿者: Kohei_Kashimoto 2008/10/11 Sat 10:12 | コメント (2) | トラックバック (0)


2008年10月07日

京都女子大 空間デザイン実習Ⅲ 「保育所」 第2回

京都女子大学 家政学部 生活造形学科 2年生 
 火曜日 4・5限 (14:45-16:15, 16:30-18:00) 

■内容 
 ・愛車SAABで運びこんだ大小さまざまな模型を紹介する。
 ・学生同士のグループエスキース。
 ・1対1エスキース。(クイック)
 ・1対1エスキース。(スロー)

 前回の授業で周辺街区の設計も自由に行うようにと示唆したところ、面白そうなものがいくつか出てきた。 教え方によって変わるんだなと実感する。以下、MEMO。

Sat 8の字ループ。Good! 同じ課題続きで若干退屈していたが少し面白くなってきた。
Sgmu 二棟分棟形式かな?ゼロから組み立て直すのも良いぞ。
Sgmo 積み木の家のように。いまんとこパラパラしているから、平面図を書いて固めてみようか。
Seo バナナと円形遊戯室。スロープ。(?)
Tak 迷路っぽく。
Tuj  二棟分棟形式。ラインはきれい。バランスは良さげ。
Tok 円弧くりぬき平面(?)ぱっと見はフラクタル。外部との接触距離(面積)が多い。Good!
Nak スキップフロアかな。
Nis とにかくくまちゃん。タイトル『森のくまさん』
Hag 全体を遊具に。迷路。ぐにょぐにょ。シンプルな形状でも迷路性は生み出せるぞ。
Has 裏山を公園に設定。北隣を老人ホームに設定。周辺街区計画は魅力的。 
Hit 作ろう!
Hir 分棟。もう一声!
Mae アメーバー計上。
Huk ストーリーも大事だけど、作ろう!

投稿者: Kohei_Kashimoto 2008/10/07 Tue 23:40 | コメント (0) | トラックバック (0)