2007年06月12日

関大 建築設計製図D 「地区再生」 第9回 2007/06/12 tue

関西大学 工学部 建築学科 3年生 建築設計製図D 
 火曜日 3・4・5限 (13:00-14:30, 14:40-16:10, 16:20-17:50)

来週の中間発表に向けて、本日はリハーサルとディスカッション。

13:00-14:30 <TeamB,TeamD、発表する。>  
14:40-16:00 <TeamC,TeamA、発表する。>
16:10-17:50 <各チームで話し合う。>


■ <TeamB>  
・テーマ: 子供・小学生。 
少子高齢化社会へと向かう現在、推計によると対象地区内の人口は減り、かつ、子供の割合はさらに減っていくと示されている。 人口中の割合が増加すると予想される高齢者をターゲットとした提案ではなく、あえて子供をターゲットとする。 子供たちが喜びそうな空間を提案する予定である。 
・ポイント: 
なぜ高齢者ではなく、子供をターゲットとするのか、をもっと明確に説明する必要があるのでは。 対象地区の再生提案をしましょうという課題に対する答えとしては、割合の増加する高齢者をターゲットとした方が、自然なアプローチのように思える。 
また、子供の生活圏という見方もあまりされてなかったように思う。 一般的に子供の生活圏は限定されている。そして、年齢が進むにつれて小学校区→中学校区→と広がっていく。 このあたりを地区デザイン提案者としてどう捉えるかについて、考え意見を述べるべきではないだろうか。  

■ <TeamD>  
・テーマ: 
対象地区がもつ歴史性、歴史的価値のある寺社、旧街道、などが住民やその他の人々にあまり知られていないのではないか。 せっかくの資産が生かされていないのではないかという問題意識を持つ。 
・提案内容:
旧街道沿いを竹林にしていくこと、などを予定している。 
・追加で:
リハーサル時点では発表しなかったが、先々週提案したJR・阪急吹田駅コネクション計画案にも未練がある。 でも、今日発表した計画案の方がしっかりと筋が通っていたので、一つだけにしぼった。
・ポイント:
1.問題設定、2.提案内容、3.表現、の三段階で課題を捉えた時、まず問題意識をもって問題点を明確にしてから、提案内容について考えるという順序で、生真面目に作業を行おうとすると、結構しんどい。 作りたいもの、提案したい計画内容についてまず考え、後から自分達のテーマについて考えるという順番でも、一向に構わない。 「後付けコンセプト」だろうがなんだろうが、最終的に納得感のあるテーマと魅力的な提案内容が出来上がっていて、全体として筋が通っていればそれで良いのである。
TeamDとTeamCは、この点に関して少し戸惑っていた様子である。 
 結果良ければ全て良し。
 デザインプロセスはほとんどの場合、非線形的。 

■ <TeamC>  
・テーマ: 未定、あるいは、不安定。
コミュニケーションの場を作りたい。つなぎたい。「鉄道の街」を復活(?)させたい。 
・提案内容:
JRの社宅がある一帯をコミュニケーションのある場所として計画する。 
・コメント: がんばろう!
・ポイント:
TeamDの部分でも触れたけど、
煮詰まって、押し黙ってても、何の成果もあがらない。 
そういう時のためにブレイン・ライティング。(またの名を「沈黙のブレスト」。)
 http://www.mycoted.com/Brainwriting (via http://www.motoelab.com/blog/myu/cat15/

■ <TeamA>  
・テーマ: 近所とのつながり 
・提案内容: 住宅街にちょっとしたつながりの場所をつくる(?) 
・ポイント: 
TeamBは「子供」、TeamDは「歴史」、この先どのように展開するかはわからないが、問題設定に関しては、概ねすんなり聞くことができる。 人口が減り子供はもっと減る、というのはほぼ間違いのない事実だろうし、歴史的資産が上手に活用されていないのではないかという話も納得できるものである。 ところが、「近所とのつながり」。 これは結構危険なテーマじゃないだろうか。 
田舎と較べて、この辺りは人と人とのつながりが希薄である。 しかも将来的には、より希薄になりそうな気がする。これをなんとかしたい。 ということなのだろうが…。
1.確かに「つながり」はあった方が良いと思う。反面、田舎や村社会にありがちなベタベタの近所の付き合いをあまり好まない人もいるのではないだろうか。
2.「つながり」は多ければ多いほど、強ければ強いほど良い。という論理に仮に乗っかったとしても、今度は、それって建築空間・都市空間で解決する話なのかな?という疑問が湧く。 


■ 感想
いずれにせよ、みんな頑張ってます。 

投稿者 Kohei_Kashimoto : 2007/06/12 Tue 23:17

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